ヒメマス釣り

北岡の愛するヒメマス釣りの世界。ヒメマスとは紅鮭の陸封型で、国内ではもともと北海道に生息していたのですが、十和田湖や西湖など、各地に移植されました。定着したのは、どこも水深があって、水がきれいな湖です。

ヒメマスの大きさは、20-30センチが中心です。紅鮭と同じ種だけあって、身はやわらかくほんのりと脂がのって、たいへん美味しいです。西湖では、深いところを回遊するヒメマスを狙うには、魚群探知機を積んだボートで出る人が多いですが、あえて魚群探知機を使わず、竿を何本も出して、回遊する棚(深さ)を探って、釣るというアナログな方法でやっています。釣れないときもありますが、棚をつきとめたときの喜びは、何ものにもかえられません。

西湖のヒメマス。向こうに見えるのは、青木ヶ原樹海です。溶岩の上に樹海があります。今から1000年以上前は、ここに剗の海と呼ばれる大きな湖があったそうです。平安時代の貞観大噴火で、剗の海は溶岩で埋まり、残ったのが西湖と精進湖といわれています。溶岩帯の沖から、西湖の中央部は、平均で水深60m以上あり、富士五湖でもかなりの深度です。このあたりを、ヒメマスは回遊していることが多いです。

西湖の最深部でたまに釣れる「黒いマス」。すごくぬるぬるしていて、身は白身(ヒメマスは薄いピンク)でおいしいです。いったい何の魚なのだろう? ヒメマスという人もいますが、さて。

10年前の釣行記です。西湖の制限匹数(30匹)を釣ったときのもの。

西湖のヒメマス釣りは、酷寒の湖に漕ぎ出す、つらいものではありますが、湖上でひとり釣っているときに、歓喜の瞬間がやってきます。ヒメマスの群れに遭遇して、どの竿にもかかる、バタバタという瞬間が。この歓喜の瞬間を味わいたくて、ボートで沖に出るのかもしれません。

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